ベトナムのATMで、手数料が0円だったことも、約5%取られたこともあります。同じ旅、同じWiseのカードで、です。
この記事では、Sony Bank WALLETとWiseを、買い物・海外ATM・長期滞在の3つの場面で比べます。Wiseは3年使っているので、公式の数字だけでなく実際どうだったかも書きます。
Wiseの日本語記事制作を請けている立場です。そのうえで、ソニーが有利になる条件も同じ精度で書いています。
Wise(ワイズ)を持つと、旅先でのお金の悩みがまとめて消えます。
- 両替所を探す時間が要らない:スマホの中で両替できる。
- いくら替えるか迷わない:使う分だけ、必要なときに両替したりATMを活用できる。
- 余った外貨をどうするか悩まない:アプリで数秒で日本円に両替できる。
- レートの良し悪しを気にしなくていい:ミッドマーケットレート(仲値)を採用している
- 支払いもめっちゃ楽:Apple Pay対応で、カード自体もタッチ決済できる。
ただし、ポイント還元や海外旅行保険はありません。ホテルやレンタカーのデポジットで弾かれることもあるので、クレジットカードとの併用が前提になります。
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※ミッドマーケットレートについては wise.com/mid-market-rate、出金の詳細は wise.com/pricing をご覧ください。
Sony Bank WALLETとWiseの比較|分かれ目は通貨とATMの2点

先に結論から。判断を分けているのは、行き先の通貨がソニー銀行の対象10通貨に入っているかと、カードで払うのか現金を下ろすのかの2つだけです。
| 使う場面 | 対象10通貨の国 | 対象外の国 | 根拠 |
|---|---|---|---|
| 店・ネットでの支払い | ソニー | Wise | 外貨残高からなら手数料なし |
| 海外ATMで現金 | Wise | Wise | ソニーは残高があっても1.79% |
| 外貨を寝かせておく | ソニー | — | 銀行の外貨預金として持てる |
| 国際ブランド | Visa | Mastercard | 2枚で決済網が分かれる |
つまり「決済に強いソニー、現金に強いWise」。2枚持ちが定番になる理由はここにあります。
- 対象10通貨の国での買い物はソニー
- 現金の引き出しはどの国でもWise
- 1枚に絞るならWise
1枚に絞るなら僕はWiseをおすすめします。カバーできる通貨の幅が違うからです。
ただし日本発行のカードが現地で弾かれる場面は実際に起きるので、最終的には2系統以上を持つ前提で考えるのがいいかも。
ソニーバンクウォレットの海外手数料|対象10通貨かで別物になる
Sony Bank WALLET はソニー銀行のVisaデビット付きキャッシュカードです。年会費・発行手数料は無料で、日本円と対象10通貨の普通預金残高から支払えます。
買い物:外貨残高があれば手数料ゼロ
ハワイでの支払いを、あらかじめ買っておいた米ドル残高から落とす。このとき手数料はかかりません。公式の手数料表にも、残高がある場合は「なし」と明記されています。
残高が足りなければ「円からアシスト」が働き、円普通預金から不足分を自動で買い付けます。かかるのは為替コストだけで、米ドルなら1ドルあたり15銭。100ドルの利用で15円です。
クレジットカードなら海外事務手数料が乗る場面です。エポスカードは3.85%。10万円の買い物なら3,850円ですから、差は小さくありません。
- 為替コスト
-
円と外貨を交換するときにソニー銀行が上乗せする差額。米ドルは1ドルあたり15銭
- 事務処理経費
-
海外取引の処理にかかる手数料。対象10通貨の外貨口座があれば決済では不要」
対象外の通貨:1.79%|ATM:残高があってもかかる
問題はここからです。対象10通貨に入らない通貨で使うと、事務処理経費1.79%(税込)がかかります。ベトナムドン、タイバーツ、インドルピー、フィリピンペソ。東南アジアはほぼ全滅です。
そして海外ATMは、もう一段きびしい。対象通貨の外貨残高から引き出しても1.79%がかかります。 決済は0円なのにATMは有料。ここは見落としやすいところです。
対象外貨の口座を開設していない、または対象外の通貨で引き出す場合は、1.79%に海外ATM利用料220円(税込)が加わります。
| 状況 | 買い物 | 海外ATM | 先にやっておくこと |
|---|---|---|---|
| 外貨口座あり・残高あり | なし | 1.79% | 出発前に両替しておく |
| 外貨口座あり・残高なし | 為替コスト | 1.79%+為替コスト | 円からアシストが働く |
| 外貨口座が未開設 | 1.79% | 1.79%+220円 | 反映に最大2日かかる |
| 対象外の通貨 | 1.79% | 1.79%+220円 | 口座を開けても変わらない |
なお220円のほうは、優遇プログラム Club S のステージに応じて回数分がキャッシュバックされます。シルバーで月1回、ゴールドで月3回、プラチナで月5回。ただしキャッシュバックされるのは220円の部分だけで、1.79%は残ります。
ソニーの為替コスト|%に変化すると通貨で20倍異なる

「米ドルなら15銭だから安い」。よく見る表現ですが、同じ銭でも通貨によって重みがまるで違います。
| 通貨 | 基準の為替コスト | 率にすると | 読み取れること |
|---|---|---|---|
| 米ドル・ユーロ | 15銭 | 0.1%前後 | この2つが突出して安い |
| 英ポンド・スイスフラン | 45銭 | 0.2%台 | まだ安い部類に入る |
| 豪ドル・NZドル・カナダドル | 45銭 | 0.4%前後 | 留学の定番国がここ |
| 香港ドル・SEK | 9銭 | 0.5%前後 | 安く見えて実は高め |
| 南アランド | 20銭 | 2%前後 | 対象通貨でも割高になる |
からくりは単純で、1米ドルは150円前後、1南アランドは10円前後。単価の低い通貨ほど、同じ銭でも率は大きくなります。香港ドルの9銭が0.5%前後になるのも同じ理由です。
効いてくるのは、ワーホリや留学の定番国がそろって0.4%前後に並ぶこと。往復で両替すればコストは倍になり、上乗せのないレートで両替できるWiseとの差はごくわずかです。
Club Sで為替コストは下がりますが、いちばん下のシルバーでも所定の残高や取引が条件です。旅行のために口座を開いた人が初月から届くものではないので、上の表を基準に考えてください。
10万円を海外で使うと、差はいくら?
決済額10万円相当、Club S はステージなし、Wiseの両替手数料は後述の実測値0.31%で計算した目安です。
| 場面 | ソニー | Wise | 差が出る理由 |
|---|---|---|---|
| 米ドルで買い物(残高あり) | 0円 | 約310円 | 外貨残高から直接引落せる |
| 米ドルで買い物(円から充当) | 約100円 | 約310円 | 為替コスト15銭は片道のみ |
| ベトナムドンで買い物 | 約1,790円 | 約310円 | 対象外通貨は1.79%が発生 |
| 米ドルをATMで引出 | 約1,790円 | 0円 | ソニーはATM出金にも1.79% |
| ドンをATMで引出 | 約2,010円 | 0円 | 1.79%に220円が上乗せ |
米ドル・ユーロの買い物はソニーが最安。対象外通貨での買い物はWiseが圧倒的。現金の調達はどの通貨でもWiseが有利です。10万円を一度に下ろせばWiseも超過分に100円と1.75%がかかりますが、それでもソニーの1.79%より安く済みます。
✓為替レートは実勢レート ✓ATM引き出しは月2.5万円相当まで無料
※ミッドマーケットレートについては wise.com/mid-market-rate、出金の詳細は wise.com/pricing をご覧ください。
【実測】海外ATMの手数料:どの銀行を選ぶかで決まる

ここからは僕自身の話です。
2026年2月、ハノイ滞在の初日にBIDVのATMで300万ドンを引き出しました。レシートに印字されていたATM側の手数料は148,500ドン。率にすると約4.95%です。
翌日以降はNam A Bankに変更しました。100万ドンの引き出しで手数料30,000ドン、率にして3.0%。金額は5分の1になりましたが、率で見るとまだ高い。ハノイではどこを選んでも取られる、というのがこのときの結論でした。

ところが同じ年の8月、ダナンのVPBankではレシートに手数料の行そのものがありませんでした(Wiseの履歴を見る限り、手数料0)。フエのSacombankにいたっては、300万ドンを引き出して「FEE: 0 VND」と印字されています。同じ国、同じ通貨、同じカードで、この差です。

| ATM(都市) | 引き出した額 | ATM側の手数料 | 率にすると |
|---|---|---|---|
| BIDV(ハノイ) | 300万ドン | 148,500ドン | 約4.95% |
| Nam A Bank(ハノイ) | 100万ドン | 30,000ドン | 3.0% |
| VPBank(ダナン) | 80万ドン | 0ドン | 0% |
| Sacombank(フエ) | 300万ドン | 0ドン | 0% |
ついでに書いておくと、スリランカのSeylan銀行で9,000ルピーを下ろしたときは、手数料が1回1,000ルピーの固定制でした。
率にすると約11%。ただしこれはWiseではなく、Visaクレジットカードのキャッシングで引き出したものです。クレジットカードのキャッシングは、カード会社の利息とは別に現地ATM側の手数料もかかります。少額を何度も下ろすほど損をする点は、どのカードでも同じです。
一方、Wise側の手数料はどうだったか。1か月あたり25,000円相当までは無料で、超えた分に100円と1.75%がかかります。ベトナム滞在中の出金はこの枠を出入りしましたが、それでも払ったのはATM側の手数料が中心でした。
同じ国、同じカードで、0円のATMと5%近いATMがありました。ここは本当に侮れません。
つまり、払っていたコストのほとんどはATM側です。カードをどちらにするかより、どのATMで下ろすかのほうが効く。しかもソニーだと、Sacombankのような手数料0のATMを見つけても1.79%は消えません。
明細付きの検証はWiseデビットカードを3年使った正直な感想にまとめてあります。
ソニー銀行デビットカードが「海外で使えない」と言われる理由
カード自体が使えないわけではなく、原因はいくつかに絞れます。
| 原因 | 起きること | その場での対処 |
|---|---|---|
| 外貨口座が未開設 | 円口座から1.79%が乗る | 帰国後でも開設しておく |
| 開設した直後 | 反映まで最大2日かかる | 出発の数日前に済ませる |
| 残高が足りない | 決済がその場で止まる | 円からアシストを設定する |
| 限度額の初期設定 | ATMで途中から出ない | 出国前に上限を変える |
| 日本円払いを選択 | 店側のレートで割高に | 必ず現地通貨を選ぶ |
いちばん多いのは外貨口座の未開設です。開設も維持も無料なので、開いておくだけで得します。ただし残高から引き落とせるようになるまで最大2日かかると公式が明記しているので、空港での駆け込みは間に合いません。
(無料・反映に最大2日)
なお、ATM画面で日本円か現地通貨かを聞かれたら現地通貨を選ぶ。これはどちらのカードでも共通です。
外貨で持つ資金:銀行に置いても保護されない
Wiseは銀行ではなく資金移動業者なので、預金保険の対象になりません。この点だけ見ればソニー銀行に分があります。
ところが預金保険機構は、対象とならない預金等に外貨預金を明記しています。つまりソニー銀行に米ドルで置いた資金も、保護の対象外。「銀行だから外貨も安全」は成り立ちません。守られるのは円普通預金の部分だけです。
比較サイトではあまり触れられませんが、Wiseが預金保険の対象外である点と、実は同じ土俵に乗る話です。
目的別の使い分け|旅行・留学・外貨の保有
同じ2枚でも、滞在の長さで最適な組み合わせは変わります。
数日から2週間の海外旅行
短期なら、Wise1枚と保険付きクレジットカード1枚で足ります。米ドル圏やユーロ圏で支払いをカード中心にするなら、そこにソニーを足す価値があります。
2026年2月、カンボジアのシェムリアップに12日間滞在したときは、ATMで一度も引き出しませんでした。QR決済が屋台やトゥクトゥクまで浸透していたからです。ただ、現地の決済アプリにチャージしようとしたら、日本のクレジットカード2枚が両方とも弾かれました。エポスプラチナとSMBCビジネスオーナー(ゴールド)で、カードのランクは無関係です。通ったのはWiseだけでした。
留学・ワーホリなど長期滞在
長期滞在で決定的なのは、口座を作れるタイミングです。
ソニー銀行は、すでに日本国外に居住している人は新規開設できません。日本国籍があれば出国後も口座は使い続けられますが、国外への住所変更届と国内連絡先の登録が必要です。作るなら出国前が絶対条件になります。
住所を移したあとは制限もかかります。ソニー銀行からの外貨送金と、ソニー銀行間の外貨振込ができなくなります(受け取りは可能)。特定口座は廃止、NISA口座も原則は廃止です。海外ではアプリの更新ができない場合があるとも案内されています。
保険はどちらのカードにも付いていません。まずは年会費が永年無料のエポスカードから。傷害治療費用200万円、疾病治療費用270万円で、旅行代金をカードで払うと適用される利用付帯です。補償期間は旅行開始から90日間なので、それを超える滞在は別途の保険が要ります。実績を積んでから、海外旅行保険が自動付帯するエポスプラチナを狙うのが現実的です。
✓年会費永年無料 ✓手厚い海外旅行保険(利用条件あり)
エポスはVisaブランドです。ソニーもVisa、WiseはMastercardなので、ソニーとWiseの2枚持ちなら決済網は自然に分かれます。エポスを足すならMastercardのカードをもう1枚、という考え方もありますが、まずは保険の条件を優先して選んでかまいません。
残高管理をアプリに頼る以上、海外でアカウントを開く機会は増えます。宿やカフェのWi-Fiで銀行アプリを開くなら、海外の公共Wi-Fiで使うVPNもセットで考えておくと安心です。
外貨をためておきたい場合
これはソニーの独壇場です。外貨普通預金として持てるので、円高のタイミングでまとめて買えます。Wiseは資金移動業者で、外部の電子ウォレットへのチャージに2%がかかるなど、動かすことを前提にした設計です。
Sony Bank WALLETとWiseに関するよくある質問
- ソニーバンクウォレットを海外で使うと手数料はいくらですか?
-
対象10通貨の外貨口座を開設し、その通貨の残高があれば、買い物の手数料はかかりません。残高が足りないときは為替コスト(米ドルなら1ドルあたり15銭)だけです。ただし海外ATMでの引き出しは、残高があっても引出額の1.79%(税込)がかかります。外貨口座が未開設か対象外の通貨だと、これに海外ATM利用料220円(税込)が加わります。
- ソニーバンクウォレットの海外利用でキャッシュバックはありますか?
-
0.5〜2.0%のキャッシュバックは国内ショッピングが対象で、海外利用は対象外です。海外に関して戻るのは、海外ATM利用料220円の部分だけ。優遇プログラム Club S のステージに応じて、シルバーで月1回、ゴールドで月3回、プラチナで月5回分がキャッシュバックされます。
- 海外留学でソニーウォレットとワイズ、どちらがおすすめですか?
-
留学先の通貨で決まります。米ドル圏やユーロ圏なら、外貨を先に買っておけるSony Bank WALLETが有利です。それ以外の通貨圏なら40通貨で両替・決済ができるWiseが向きます。ソニー銀行はすでに海外に住んでいる人は新規開設できないため、作るなら出国前に手続きしてください。
- Wise(ワイズ)とソニーバンクウォレットの違いはなんですか?
-
ソニー銀行は銀行の外貨預金口座と直結していて、対象10通貨を事前に買って置いておけます。Wiseは資金移動業者のアカウントで、必要なときに上乗せのないレートで両替します。外貨預金ならソニー、両替と決済ならWiseという住み分けです。
- ソニーバンクウォレットに海外旅行保険は付いていますか?
-
海外旅行傷害保険は付いていません。Wiseにも付いていないので、治療費の備えは保険付きのクレジットカードで用意してください。年会費無料のエポスカードなら、旅行代金をカードで払うことで傷害治療費用200万円・疾病治療費用270万円が適用されます。
まとめ
この2枚は優劣ではなく、守備範囲が違います。米ドルやユーロで買い物をするならソニー、それ以外の通貨と現金の調達ならWise。
迷ったらWiseから作ってください。行き先を選ばず、アカウント開設は無料。物理カードは1,200円ですが、デジタルカードなら費用をかけずに発行できます。
そのうえで、米ドル圏やユーロ圏へ行く予定が固まったらソニーを足す。保険はクレジットカードへ。この3枚に落ち着けば、お金で悩む時間はほぼなくなります。
✓為替レートは実勢レート ✓ATM引き出しは月2.5万円相当まで無料
※ミッドマーケットレートについては wise.com/mid-market-rate、出金の詳細は wise.com/pricing をご覧ください。


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